〜和文化研究会「大正ロマンを探る!Part1」と題した勉強会ツアーを開催致しました。〜
まずは文京区弥生(根津駅から10分くらい歩いた場所)にある「竹久夢二美術館」で“暮らしを彩る小さな美”展を鑑賞。夢二といえば美人画のイメージがありましたが、日本のファンシーショップの先駆けと言える「港屋絵草紙店」というお店を開店し、かわいいをコンセプトにした商品作りもしていた事を知りました。
アールヌーボー調の模様や独特の色使いに、大正時代の少女達が心躍らせた気持ちを一緒に味わうことができる展覧会でした。
次は、美術館とは道を挟んで目の前にある「東京大学本郷キャンパス」を散策。
弥生門から入り安田講堂→正門→情報学環・福武ホール(安藤忠雄デザイン)→赤門→三四郎池を見学しました。
弥生門の木製の門扉にレリーフが斬新!
東大本郷キャンパスの建物は、大正後期に建てられたゴシック様式を取り入れたものが多く、レンガ作りの荘厳な佇まいと自然が多い広々した構内は、まるでヨーロッパの古い街並みを歩いているかのようでした。
赤門前にて
最後は丸の内の三菱一号館にある「Café1894」で談論会。
こちらは三菱一号館が創建された当時、銀行として利用されていた空間をそのまま再現し、カフェとして使用している場所で、内部には当時の受付カウンターと思しきガラスの間仕切り、寄木細工の高い天井、彫刻の施された柱などがあり、クラシカルで重厚な造形に目を奪われます。
期間限定の「花見」をイメージしたピンクのライトアップが 少し怪しかったですが・・・
明治後期から大正時代の、洋風を取り入れつつも和の感性を上手く融合させた、和洋折衷を勉強できた、有意義な勉強会ツアーとなりました。
今後もテーマを変えて日本の美しさや素晴らしい感性について、研究していきたいと思います。