今年も2018年4月17日から6日間、ミラノサローネが開催されました。JAFICAでは江口会長ら6名が視察し、帰国直後の2018年4月25日に「インテリアを語ろうかい」で様子を速報しました。(インテリアビジネスニュースにて掲載)各々が撮った写真と独自の視点での発表が大変好評でしたので、こちらで内容を順次公開していきます。第1回目の今回は江口会長からのレポートです。
No.1「インテリアの境界を超えるミラノサローネ」
海外へは公私に渡り度々渡航していますが、今回のミラノサローネは久しぶりの視察でした。イタリアのハイブランドがガラス工房を多く持つベネチアを経由して現地入りする計画を立て、世界遺産の街で継承されるものづくりを体感した後に、ミラノサローネでイタリアをはじめとしたヨーロッパ各国の最新の家具、デザインを感じられたことは非常に意味深かったと思います。
今年のミラノサローネは、自然との共存、サスティナビリティをマニフェストで掲げ、フォーリサローネでミラノ市が協力して「リビング・ネイチャー(LIVING NATURE)」を展示した他、ミラノ大学で「HOUSE IN MOTION」というインスタレーションを行うなど、インテリアにとどまらない居住空間に対する新しい考え方を様々な形で提案していました。
趣味のサイクリングが高じて「インテリアとアウトドアの境界をなくす」が自身のテーマでもある中、展示会場では家具はもちろんのこと、ユーロクッチーナでのアウトドアキッチン、アウトドアバスといったライフスタイル展示は大変刺激的で、様々な空間やプロダクトに出会えました。日本でも今後、アウトドアの要素を新しい感覚で積極的に取入れていける可能性を感じています。また、以前より私自身も採用してきた(株)サンワカンパニーのコンパクトキッチンが他の歴史あるイタリアブランドの中で評価を受けていることを誇らしく思うと同時に、世界への発信力を高めて行く意義をあらためて認識しました。
今回のメンバーは各人で視察を計画しておりましたが、急遽、特別会員のジョルジオアルマーニジャパン株式会社様のご好意で、イタリア発デザイン界の巨匠であるジョルジオ・アルマーニ氏の家具ブランドであるARMAI / CASAで開かれる特別なカクテルパーティにご招待頂いたことをきっかけに、ミラノで会員同士の交流と今回のセミナー開催に至りました。アルマーニ氏のミラノサローネにおける圧倒的な存在感と素晴らしい数々のプロダクトに対し、感動と興奮を覚えたことに心より感謝申し上げます。また、今後もこのように、フリーランスの立場でインテリアコーディネータとして活躍するJAFICA会員の得た貴重なインプットを、発信、交流することを、ますます継続、発展させたいと思います。
【投稿者】江口 惠津子
JAFICA会長
株式会社ヴェルディッシモ 代表取締役
10年の主婦業を経て、インテリア、建築業界へ。メディア出演はテレビチャンピオンIC王選手権優勝、ビ フォーアフター3回、ソロモン流、Eテレ インテリアのお仕事、ヒルナンデスなど。著書「スローリードリフォー ム」「模様替えの基本」など。リフォームの匠として全国に施工事例多数。趣味はロードバイク、朝シャン。
【ホームページ】 http://www.verdissimo.jp/information/