2018年4年25日に「インテリアを語ろうかい」で本年のミラノサローネを視察した会員6名による報告が行われました。5人目の今回は五位渕富子さんです。
No.5「展示会場空間としてのミラノサローネ」
主に展示会、イベント等の空間デザインを長年行っており、近年は日本企業が出展する海外の展示会も増え、世界的規模で、デザイン的に突出したミラノサローネはおさえておきたいと思ってきました。昨年初めて訪れて、とても⼀度に見ることのできないボリュームだと知り、例年ミラノサローネの出展に関わる知人も増えていることから、今年も是非にと思い、視察を計画しました。
展示会場では、ほとんどのブースが躯体天井から吊りで様々な造作展示を行っているので、柱が無いにも関わらず、建築物のような大空間、または大胆なデザインの展示ブースがたくさんありました。
また、ミラノサローネの特徴だと思われますが、期間限定の 1週間弱の展示であるのにも関わらず、左官、タイル、レンガ、フローリング等の本物を用いて、まるで常設店舗やショールームのような空間を実現していました。プロダクトの展示だけでなく、家具の表現だけでなく、まるでライブ空間のようなインスターレーションを魅せるブースもありました。本物を使ったリアルな展示空間に圧倒されます。
全体的に、大変刺激になることが多く、仕事に活かせる視察だったと感じています。今後も、なるべく機会を作って、動向を見ていきたいと思います。
【投稿者】五位渕 富子
オレンジデザイン代表
展示会、イベント、ショールーム、店舗、商業施設、等のプランニング、デザイン、基本設計、実施設計、イメージパース制作、デコレーション等。
【ホームページ】http://orangedesign-t.com